Best Bridge Builder Prize(ベストな橋渡し役賞) / MMHG Upcycle Prize(MMHG アップサイクル賞)
UP FOOD PROJECT
食のアップサイクルで食の持続可能性をUpdateする共創プロジェクト
株式会社コル
概要
食の分野における未利用資源(規格外の農水産品・皮・殻・滓など)のアップサイクルを促進することでフードロスを減らし、食を持続可能にUpdateすることを目指す共創プロジェクト。
共創パートナー20社(2022.9.23現在)
プロジェクトの説明
2021年2月、社会課題を解決するサステナブル・ビジネス・インキュベーション事業を始動しました。最初はどんな社会課題があるのかを知るために、社会課題や、その解決に取り組むビジネスの情報を発信する「ソーシャルグッドCatalyst」というウェブメディアの運営から始めました(現在では月間10万pvに到達)。
メディア運営の過程で、フードシステムは環境・健康・経済の3つの側面でとても大きな負のインパクトを生み出していることを知りました。また、食は全人類全ての人に関わることなので、ここで人々のマインドと行動を変えることができれば、とても大きな正のインパクトを生み出せると考えました。
そこで2021年10月に、食に関する社会課題の解決を目指す共創型のインキュベーションプラットフォーム「サステナブル・キッチン」を始動。2022年1月には、フードロス領域に絞って、複数企業の共創によって課題解決を推進する「UP FOOD PROJECT」を始動するに至りました。
審査員コメント
Yeliz Mert
Global Landscapes Forum ナレッジシェアリングコーディネーター
Best Bridge Builder Prize(ベストな橋渡し役賞)
Food waste reduction, (agricultural) material valuation and building collaborative capacity are valuable approaches towards tackling important issues connected to economical activities which affect ecological wellbeing. Decreasing food waste and better utilization of existing agricultural resources would help easing the pressure on land for more (food) production (from rice husks for paper to vegetable scraps for dye).
And in the process, these approaches can create awareness among economical players for better operational processes and business models, as this project has a particularly collaborative character. I think this very point makes this project standout. I really appreciate that the project is willing to take a co-created approach (which is not always easy!) and that it's building an ecosystem by connecting different players. We really need organizations which are investing their human resources and time into building collaborative capacity with others. There is no other way, of course. We need to work together to make use of each other's skills, processes, machineries, so we can collectively change our production systems into integrated and connected ones. This in itself is another way of going 'no waste'. :)
Building and maintaining relationships with others is so important in creating a circular economy system. This becomes especially tangible and strong when there is a common regional area where these players operate, which can help them build ties to each other, their natural environment and the society around it. I'm curious if you thought how you want to build and cherish your (business) relationships and build a regional connection?
食品廃棄物の削減と、農作物を含む資源からの新たな価値創出に、それを可能にするコラボレーション環境の構築で取り組むという提案で、これは人間の経済活動という、エコシステムのウェルビーイングを左右する重要な課題に直接介入する有効なアプローチです。食品廃棄物を減らし、既存の農業資源を無駄なく活用(もみ殻を紙に、野菜くずを染料に)できれば、作物など資源の収穫・採掘のために土地を開発するというプレッシャーは緩和するでしょう。
また、コラボレ―ション指向が際立つアプローチであるため、経済活動に参画する関係者に対し、より良い運用プロセスやビジネスモデルに対する意識を喚起する仕組みになっています。この点が、このプロジェクトを際立たせていると思います。このプロジェクトが、必ずしも容易ではない共創的なアプローチをとり、異なる当事者がつながったエコシステムを構築していることを本当に高く評価しています。私たちは、人材と時間を投入して、他者とのコラボレーション能力を構築する組織を本当に必要としています。もちろん、それ以外の方法はありません。お互いの持つスキル、プロセス、機械設備を活用し、生産システムを統合・接続されたものに変えるために協力する必要があるのです。この考え自体が、「ノー・ウェイスト(一切を無駄にしない)」の実践です☺
他者との関係を築き、維持することは、循環型経済システムを構築する上で非常に重要です。もしここに登場する当事者たちが同じ地域で一緒に活動できれば、その成果はより具体的かつ強力なものとなり、相互の絆だけでなく、自然環境やそれらすべてを取り巻く社会とのつながりを築くのに役立つでしょう。私は、このプロジェクトの提唱者が今後の展望として地域とのつながりを考えているかどうかに興味があります。
Richie Lin
MUME Hospitality Group 創業者&CEO / MUME 料理長
MMHG Upcycle Prize(MMHG アップサイクル賞)
Food waste has always been a frequently asked question in our society, and this project tackles the problem in a creative way by taking wasted food and re-valuing it in the form of new products. At the same time, it is crucially important to develop multiple practical products for consumers to use on a daily basis! Making use of what was originally regarded as waste, recycling it to give it a new value, and attracting consumers to buy and use it: this is truly a sustainable system!
フードロスは私たちの社会に常につきまとう問題ですが、このプロジェクトは、廃棄されたり出荷に適合しない食品を再び価値ある新しい製品に転換するという創造的なアプローチでその解決に取り組んでいます。それと同時に、このプロジェクトのように消費者の日常使いに適した実用的な製品を複数開発することも決定的に重要です。廃棄物として扱われていたものを再利用し、新たな価値を与え、消費者に買ってもらい、使ってもらう、まさにサステナブルなシステムですね。
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