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New Type Natural Capital Prize

True Circulation; death connects birth.

グループ:慶應義塾大学SFC, 株式会社BIOTA

概要

「20年後、あなたの体は完全に土に還り生態系の物質循環に組み込まれます」そんな葬儀が当たり前になった時代に死の捉え方は変わりうるだろうか?
本作品は、故人の遺体を土に還し、微生物に分解してもらうことで大きな生態系の循環に組み込む、”死と循環”をテーマにした未来に起こりうる新しい埋葬の在り方を提案する。

プロジェクトの説明

「20年後、あなたの体は完全に土に還り生態系の物質循環に組み込まれます」そんな葬儀が当たり前になった時代に死の捉え方は変わりうるだろうか?
本作品は、故人の遺体を土に還し、微生物に分解してもらうことで大きな生態系の循環に組み込む、”死と循環”をテーマにした未来に起こりうる新しい埋葬の在り方を提案する。作品は、樹木葬の風景とその儀式、物質と感情の変化を表すダイアグラム、微生物生態系の可視化の4つで成り立つ。
故人を火葬した後に遺族は手順に従い、故人の遺骨(粉骨)を粘土質の土を混ぜて球体をつくる。この過程で遺族が故人への想いや思い出を想起していく。その後、故人の遺志によって自然環境や庭園に球体をお供えし埋葬する。もしくは自宅で専用の生態系構築プランターへの埋葬も可能だ。
球体は2ヶ月間(四十九日)、雨や風など自然環境にさらされることで土壌に混ざり分解されていく。具体的には、火葬後の骨を粉砕して直径2mmに粉骨し、粉骨しない場合に比べて2,000倍もの表面積を確保する。その結果30年ほどで土壌中に溶解し、リン酸酸カルシウムは微生物によって代謝され、植物がリンを吸収して生長する。生長した植物には昆虫が集まりそれらを捕食する小動物などがやってくることで生態系が拡張されていき、種を超えた新たな生へとつながっていく。

審査員コメント

石坂 典子

石坂産業株式会社 代表取締役

New Type Natural Capital Prize

日本における社会課題に目を向け、墓石の管理、土地利用や確保等の長期的未来課題を、自由選択社会の中で、一つの選択肢として、自然資本に変えることを提案している視点はユニーク。墓地埋葬法による法的課題もあると思われるが、そこもクリアし、循環するあり方として期待したい。

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