「脱・啓蒙」賞
A drop in the Ocean
Individual
概要
A takeaway chips tray made out of carbon capturing materials to counter ocean acidification at an individual scale.
<機械翻訳>
個人レベルでの海洋酸性化対策として、炭素捕捉材を使用した持ち帰り用チップトレイを開発。
プロジェクトの説明
Over absorption of atmospheric carbon dioxide by the ocean lowers the ocean’s pH, causing a 30% increase in ocean acidity since the industrial era. Scientists, policy makers, and engineers have been, for the past decades, researching on solutions to the issue, grouping these into what is called Ocean Negative Emission Technologies – these propositions need financial help from Governments and years of planning to be put in place. So how could we, as a collective, help with ocean ecosystems regeneration from an individual to a global scale ? This project tackles the issue of Ocean Acidification by replacing fossil fuel based materials used for takeaway trays with CO2 capturing materials (oyster shells), CO2 absorbing minerals (Olivine) and seaweed, to help marine ecosystems at its end of life. These ingredients are food safe and do not impact the food taste either. After use the object is made to be left on the beach to act as a deacidifying agent for the marine ecosystems. It will take 14 days to dissolve, so it will not cause any “visual harm” to the surrounding environment either. If the 7.87 Billion people on Earth started using this product as much as people use traditional plastic objects on the beach, we could collectively act as a global agent for deacidification all around the world.
<機械翻訳>
大気中の二酸化炭素が海洋に過剰に吸収されると、海洋のpHが低下し、工業化時代から海洋酸性度が30%上昇しました。科学者、政策立案者、技術者は過去数十年にわたり、この問題の解決策を研究し、「海洋マイナス・エミッション技術」と呼ばれるものにまとめてきました。では、個人から地球規模まで、海の生態系を再生するために、私たちはどのような協力ができるのでしょうか?このプロジェクトでは、「海洋酸性化」の問題に取り組むため、テイクアウト用トレーに使用されている化石燃料由来の素材を、CO2を吸収する素材(カキ殻)、CO2を吸収する鉱物(オリビン)、海藻に置き換え、その寿命を終えた海洋生態系を支援するものです。これらの素材は食品に安全で、料理の味を損なうこともありません。使用後は海岸に放置することで、海洋生態系の脱酸剤として機能するように作られています。14日ほどで溶けてしまうので、周囲の環境に「視覚的な害」を与えることもありません。地球上の78億7000万人の人々が、従来のプラスチック製オブジェをビーチで使うのと同じように、この製品を使い始めれば、世界中で一斉に脱酸のためのグローバルエージェントとして活動することができるのです。
審査員コメント
木下 浩佑
MTRL / FabCafe Kyoto マーケティング & プロデュース
「脱・啓蒙」賞
「海岸にそのまま放置することが、むしろ推奨されうる」というコンセプトに驚かされました。ゴミ問題に対する啓蒙や管理をどれだけ推し進めても、「すべての人の意識を変え、行動を制御する」のはおそらく不可能。ゴミに対して自覚的であってもなくても、海辺でのアクティビティ自体が生態系にポジティブな効果を与えるのであれば、そちらの方が海の環境改善には近道かもしれません。社会実装に際しても、製造から流通に至る工程がシンプルであること、牡蠣の殻を廃棄するレストランにも容器を製造する工場にも経済的なメリットが生まれる構造になっていることなど、地域単位で小規模に始めやすい仕組みとして設計されており可能性を感じました。
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