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菌糸体の“育つレンガ”から10年。
バイオマテリアルがひらく循環型デザインの行方
【crQlr Awards 2024 #4】

建築家デイビッド・ベンジャミン氏は、農業廃棄物と菌糸体を活用した「育つレンガ」による実験的建築「Hy-Fi」を2014年に発表。これは炭素を吸収し、堆肥化可能な持続可能な建築材料の可能性を示した。彼は建築を「動的なシステム」と捉え、環境との共生を重視。異分野との協働や知識のオープン化を推進し、炭素固定の視点でバイオマテリアルの価値を評価する。自然との共生と搾取の境界を問い、より良い未来への建築の在り方を模索している。