Renaud Haerlingen

建築家、Rotor元プリンシパル、Rotor Deconstruction 共同創業者

Rotorの元プリンシパル(2010年から2020年まで)、そしてRotor Deconstructionの共同創設者。また、ベルギーに拠点を置くこれらの協同組合において現在も連携メンバーとして活動中。Rotorでは、幅広いデザインプロジェクトの指導のほか、デザイン支援に関するコンサルタント業務や、不動産業界の著名な関係者との連携を主導してきた。

近年は、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート、TUデルフト、ETHチューリッヒ、ウィーン応用美術大学のソーシャルデザイン学科、ペルー・カトリック大学、タイのチュラロンコン大学などにおいて講義、スタジオ運営、複数のアカデミックワークショップを行っている。また2015年以降、スイスの主要機関との関係や現地の関係者とのつながりを通じて、スイスとの特別な関係を有しており、2023年にはジュネーブに移住している。

それ以前は、中東でのプロジェクトにおいてデザイン開発に従事し、ブリュッセルの共同体「Boups」のメンバーとして、フリーパーティーの開催や公共イベントのデザインに携わった。1990年代後半には、妹島和世や伊東豊雄によるマスタークラスへの参加も経験しており、日本建築に対する感性も持ち合わせている。

Rotorは2005年に設立され、物質の流れー資源、廃棄物、使用および再利用などーに関心を持ち、取り組んでいる専門家グループである。Rotorのアプローチは、常に建築環境に対する人間の計画、監視、長期使用の影響に焦点を当てており、多くの場合視覚的な側面に注目する。また、2014年に設立された別のスピンオフ組織であるRotor Deconstructionの名の下で、解体および再販活動も並行して行っている。