Story
PASS THE BATON MARKETは、倉庫に眠っていた規格外品やデッドストックアイテム(食料品・衣料品・家具・アクセサリー・文房具・工芸品など)を集めた蚤の市だ。企業やブランド、産地が抱えている“もったいない”や“困りごと”に向き合い、世の中に紹介していく場として 2019 年に開始した。日本企業の課題として、高い品質基準のために基準を満たすことのできなかったB品や、販売機会を失ったD品など、商流からはみ出た「不良在庫」がある。それらを廃棄せず、商品とその物語を生活者に渡し、生活者へ「なぜこの商品が規格外品になってしまうのか」という気づきを提供しながら、新たな消費活動を生み出している。また、企業の不良在庫を資産に変換し、新たな創造性が萌芽するよう、これからのものづくりへの資源としている。延べ5回の開催の出展企業数は97社、窯元の数は130にものぼる。企業規模や業界にとらわれず、企業同士がスクラムを組むことで、ビジネルモデルやモノの流れを変えていく取り組みだ。