Story
黒川温泉観光旅館協同組合では、2020年9月に「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」を開始しました。
本プロジェクトは、旅館から出る食品残渣や温泉街の落ち葉を活用して完熟堆肥を作り、その堆肥で農家に野菜を育ててもらい、できた野菜を旅館で仕入れ調理してお客様へ提供する一連の取り組みです。
この取り組みにより、旅館から出る生ごみの焼却量を減らすことでCO2排出量の削減を試みます。また環境への取り組みだけでなく、良質な堆肥から作られる豊かな土と南小国町の清らかな源流水の恵みを活かして、顔の見える地元農家の協力のもと安心安全で質の高い野菜を育てます。
今後は旅館30軒、年間の食品残渣概算102t分の堆肥化によるCO2の排出量削減と、できた循環型野菜のブランド形成、および安定的な生産流通システムの構築で旅館や温泉地の経済性を高めていきます。中長期的には、南小国町とも連携を図りながら、温泉地だけでなく町内全体へコンポストの循環の輪を広げていきます。