Consumer Cotton Project

武蔵野美術大学大学院|FABRIC TOKYO

PRIZE

  • Most Inspiring Prize
  • IDEAS FOR GOOD Circular Design Prize

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Anita de Wit

ReBlend / Founder

Most Inspiring Prize

We all wear cotton. We all love cotton. But cotton is very thirsty crop. Even organic still takes about 6000 liters of water that could have been for other purposes. Cottonproducing countries alleady have a huge chronical shortage of water. So circular loops are very important to lower the need to produce new cotton. The new perspective to make consumers producers is very inspiring and complementary to the technological recycling developments.

私たちは皆、コットンを身につけ愛用しています。しかし、コットンは大量の水を必要とする作物です。オーガニックコットンであっても、他の用途に使えるはずの水を6000リットルも消費します。綿花生産国では、慢性的な水不足に悩まされています。ですから、新しい綿花を生産する必要性を減らすためには、循環型ループが非常に重要なのです。消費者を生産者にするという新しい視点は非常に刺激的で、技術以外の側面からリサイクルの推進を補完します。

加藤 佑

ハーチ株式会社 / 代表

IDEAS FOR GOOD Circular Design Prize

最初にアパレル業界の複雑なサプライチェーンとマテリアルフローを徹底的に分析・可視化し、生物サイクル・技術サイクルに分けて考えるCE原則および創出可能なインパクトの大きさを踏まえたうえでプロジェクトのスコープを「消費者使用後」の「コットン」の再生という点に絞っている点、また、消費者が古着の選別・回収を担うことで、リサイクルに向けた「品質が見合わない」「コストが合わない」ため循環が回らないという現状の静脈側が抱える構造的な課題を解決し、新たな循環ルートを構築しようとしている点。さらに、再生マテリアルにNFCチップを搭載することで、機能的耐久性だけではなく情緒的耐久性(Emotional Durability)を強化するというビジョンもあります。Understand→Define→Make→Releaseというプロセス設計、Zoom-in・Zoom-out 双方の視点からの構造的課題に対するアプローチなど、まさに優れたサーキュラーデザイン思考の実践だと感じました。

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