Story
なぜ生ごみを堆肥化するのか。私は、生ごみを焼却処分する際の助燃 剤(重油)の使用に不自然さを感じているから、と答えています。生ごみの含水率は95〜98%です。ということは、ほぼ水のような生ごみを燃やすために、遠い異国 の地から助燃剤を運んでいる事になります。 生ごみ1tを燃やすには760lの助燃剤が使用され、CO2が20 50kg排出されます。この不自然さに対して、地元の農家が市民を巻き込んで、主体的に生ごみ堆肥化に参画する取り組みが、サーキュラーエコノミー型CSAです。 参加者にとっては、可燃ごみの減量によるごみ処理費の節約、新鮮で美味しい野菜が手に入る、防災機能性(コンポストトイレ)等の利点があります。農家は肥料を賄え、かつ安定的な野菜販売につながるので、市場価格に左右されず、 生活が安定する等の利点がある。