特別賞について
FabCafe Global Prize
「新しい関係性のデザイン」の実践者を、称えるために。
プロジェクト・アイデアにスポットライトを当てたいと思います。
従来の産業構造やシステムの枠組みを越え、
ステークホルダー間の新しい関係性を構築することで循環型社会の実現を目指す
プロジェクト・アイデアに深く敬意を表します。
自分たちだけでは実現できないことでも、
様々なパートナーと手をつなぎ共に一歩を踏み出すことで
新たな未来を見出すことに繋がるとわたしたちは信じています。
特別賞に寄せて
ニュースなどでも「循環型社会への転換」ということばを耳にする機会がますます増えてきた昨今。
業種や立場を問わず、この「循環」をいかに継続的に実践するか、試行錯誤の最中だという方も多いのではないのでしょうか。私たちFabCafeは、10年を超える活動のなかでいつも「共創」という考え方を大事にしてきました。
ともにつくること。
私たちはこの共創が、サーキュラーデザインの実践においてあらためて有効なアプローチになるのでは、と確信しています。大量生産・大量消費とグローバリゼーションのシステムのなかで、
「つくる人 → 売る人 → 使う人」という一方向の構図がいつしか当たり前のようになっていますが、
この順番を一度ばらばらにして、あらためて「ともにつくる」関係性に組み替えてみると、どんなことが起こるでしょうか?
循環の仕組みを設計する過程では、意外な人同士がパートナーになったり、新しい役割が生まれたりするかもしれません。また、この共創の対象を、社会や地球全体に広げて捉えてみるとどうでしょう。
異なる国の人とともにつくる。異なる種の生物とともにつくる。未来の子孫とともにつくる。
循環のしくみは一人では実現できません。
実は狭く閉じられてしまっているネットワークをいまあらためて開いて、多様なステークホルダーとの共創の選択肢を増やすこと。それが実践のための第一歩となるはずです。
募集概要
ジャンルや規模を問わず、「従来の産業構造やシステムの枠組みを越え、ステークホルダー間の新しい関係性を構築することで循環を実践するプロジェクト・アイデア」を募集し、3点を表彰します。
審査員10名が審査した活動・プロジェクトのなかで、一番多く投票された3点が選ばれます。
審査員数名からコメントを授与し、2024年3月に予定するFabCafe Tokyo(東京・渋谷)でのcrQlr Exhibitionにて展示・プレゼンテーションいただけます。
審査基準
crQlr Awards 2023 特別賞では、下記の視点のいずれかに当てはまる応募プロジェクト・アイデアを評価します。
1. “100年後の地域社会への価値還元”
100年先、1000年先にその土地で暮らす人々の資産として、文化・産業を継承する仕組みになっているか?
2. “生物多様性へのポジティブな影響”
「人間中心」にとどまらず、生態系全体に対して好循環を生み出そうとしているか?
3. “新しいパートナーシップのデザイン”
異業種間の連携や、生活者との共創、サプライチェーン内における役割の転換など、他者との新しい協働のかたちを実現しているか?
審査員
Guillaume Charny-Brunet
SPACE 10 共同創業者 & ストラテジーディレクター
Anni Korkman
プログラムディレクター(Helsinki Design Week & Weekly、Fiskars Village Art & Design Biennale、Luovi Productions Ltd)
Darlene Damm
Singularity University 学部議長、Community and Impact部門 元部長
Aining Ouyang
REnato lab COO
Lucy Lu
台湾 嘉義市文化局 局長
廣末 幸子 / Sachiko Hirosue
株式会社大阪鉛錫精錬所 代表取締役社長
入江 洋 / Hiroshi Irie
東日本旅客鉄道株式会社
イノベーション戦略本部 デジタルビジネスユニット マネージャー
モビリティ変革コンソーシアム 事務局長
成瀬 友梨 / Yuri Naruse
建築家 / 成瀬・猪熊建築設計事務所 共同主宰
木下 浩佑 / Kosuke Kinoshita
MTRL / FabCafe Kyoto マーケティング & プロデュース
David Tena Vicente
FabCafe Barcelona CEO
受賞のメリット
審査員独自の賞とコメントの授与
このコメントはクリエイティブ・コモンズとして、ご自由に活用いただけます。
「crQlr Awards 受賞」認証ロゴを授与
循環型経済の取り組みを周知・PRする活動の後押しとなる認証ロゴをお贈りします。
メディア媒体でのPR
FabCafe、Loftwork、IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hub、他各種メディアスポンサー媒体への露出によるプロジェクトのPR
受賞者へのインタビュー記事
IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hubにおける、受賞者へのインタビュー記事の公開(※一部受賞者のみ)
crQlr Exhibitionでの展示
2024年3月に予定しているcrQlr Exhibitionにおいて、FabCafe 3拠点(東京、および日本〜海外から2拠点)での受賞プロジェクト・アイディアの展示。日本もしくは海外からの往復の飛行機代、3泊分の東京での宿泊費を、各受賞者1名まで補助します。(※一部受賞者のみ)
crQlr Summit への参加
2024年3月に予定しているcrQlr Summit Tokyoでの、審査員・有識者からのオープンフィードバック、ディスカッション(※一部受賞者のみ)