特別賞について

FabCafe Global Prize

“New Relationship Design”
「新しい関係性のデザイン」の実践者を、称えるために。
crQlr Awards 2023の特別賞では、「新しい関係性のデザイン」を実践する
プロジェクト・アイデアにスポットライトを当てたいと思います。
従来の産業構造やシステムの枠組みを越え、
ステークホルダー間の新しい関係性を構築することで循環型社会の実現を目指す
プロジェクト・アイデアに深く敬意を表します。
自分たちだけでは実現できないことでも、
様々なパートナーと手をつなぎ共に一歩を踏み出すことで
新たな未来を見出すことに繋がるとわたしたちは信じています。

特別賞に寄せて

ニュースなどでも「循環型社会への転換」ということばを耳にする機会がますます増えてきた昨今。
業種や立場を問わず、この「循環」をいかに継続的に実践するか、試行錯誤の最中だという方も多いのではないのでしょうか。

私たちFabCafeは、10年を超える活動のなかでいつも「共創」という考え方を大事にしてきました。
ともにつくること。
私たちはこの共創が、サーキュラーデザインの実践においてあらためて有効なアプローチになるのでは、と確信しています。

大量生産・大量消費とグローバリゼーションのシステムのなかで、
「つくる人 → 売る人 → 使う人」という一方向の構図がいつしか当たり前のようになっていますが、
この順番を一度ばらばらにして、あらためて「ともにつくる」関係性に組み替えてみると、どんなことが起こるでしょうか?
循環の仕組みを設計する過程では、意外な人同士がパートナーになったり、新しい役割が生まれたりするかもしれません。

また、この共創の対象を、社会や地球全体に広げて捉えてみるとどうでしょう。
異なる国の人とともにつくる。異なる種の生物とともにつくる。未来の子孫とともにつくる。
循環のしくみは一人では実現できません。
実は狭く閉じられてしまっているネットワークをいまあらためて開いて、多様なステークホルダーとの共創の選択肢を増やすこと。それが実践のための第一歩となるはずです。

募集概要

ジャンルや規模を問わず、「従来の産業構造やシステムの枠組みを越え、ステークホルダー間の新しい関係性を構築することで循環を実践するプロジェクト・アイデア」を募集し、3点を表彰します。

審査員10名が審査した活動・プロジェクトのなかで、一番多く投票された3点が選ばれます。

審査員数名からコメントを授与し、2024年3月に予定するFabCafe Tokyo(東京・渋谷)でのcrQlr Exhibitionにて展示・プレゼンテーションいただけます。

審査基準

crQlr Awards 2023 特別賞では、下記の視点のいずれかに当てはまる応募プロジェクト・アイデアを評価します。

1. “100年後の地域社会への価値還元”

100年先、1000年先にその土地で暮らす人々の資産として、文化・産業を継承する仕組みになっているか?

2. “生物多様性へのポジティブな影響”

「人間中心」にとどまらず、生態系全体に対して好循環を生み出そうとしているか?

3. “新しいパートナーシップのデザイン”

異業種間の連携や、生活者との共創、サプライチェーン内における役割の転換など、他者との新しい協働のかたちを実現しているか?

審査員

受賞のメリット

  • 審査員独自の賞とコメントの授与

    このコメントはクリエイティブ・コモンズとして、ご自由に活用いただけます。

  • 「crQlr Awards 受賞」認証ロゴを授与

    循環型経済の取り組みを周知・PRする活動の後押しとなる認証ロゴをお贈りします。

  • メディア媒体でのPR

    FabCafe、Loftwork、IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hub、他各種メディアスポンサー媒体への露出によるプロジェクトのPR

  • 受賞者へのインタビュー記事

    IDEAS FOR GOOD、Circular Economy Hubにおける、受賞者へのインタビュー記事の公開(※一部受賞者のみ)

  • crQlr Exhibitionでの展示

    2024年3月に予定しているcrQlr Exhibitionにおいて、FabCafe 3拠点(東京、および日本〜海外から2拠点)での受賞プロジェクト・アイディアの展示。日本もしくは海外からの往復の飛行機代、3泊分の東京での宿泊費を、各受賞者1名まで補助します。(※一部受賞者のみ)

  • crQlr Summit への参加

    2024年3月に予定しているcrQlr Summit Tokyoでの、審査員・有識者からのオープンフィードバック、ディスカッション(※一部受賞者のみ)